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Marta Kubisova [軍事]

 1945年WWⅡ末期、旧チェコスロバキアは長年に及んだドイツの占領から開放された。
ようやく訪れたと思われた平和は長くは続かなかった。ドイツからの解放後すぐに旧チェコスロバキアは共産主義国家となり、市民の言論の自由は奪われる。そしてその後、1968年の「プラハの春」とよばれるほんの僅かな期間だけ、旧チェコスロバキアは自由を取り戻した。だがそれも、ソ連の戦車によって遮られてしまった。
 若くしてその惨劇を目撃した歌手がいた。Marta Kubisova、その当時の旧チェコスロバキアで最も人気のあった歌手だ。彼女は歌手として政府に反発し、度々逮捕、尋問を受けた。その上、歌手生命を奪われ、彼女のCDは発売・頒布禁止となっても、彼女は自らの信念を貫き戦い続けた。
 1989年、ベルリンの壁崩壊と共に民主主義が進み、チェコの人々も自由を取り戻しつつあった。Marta Kubisovaは同年の学生集会でビートルズの『Hey Jude』を歌った。講堂には数万人の人々が集まり、彼女と共に歌を奏でた。そして、平和が再び訪れたのである。
 その力は留まることを知らず彼女は自由化運動を続け、元チェコ大統領の劇作家でもあるヴァーツラフ・ハベルの組織した「憲章77」に加わり、彼の逮捕後、スポークスマンとして活躍した。
 彼女こそ、チェコスロバキアの英雄ではないだろうか。


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